ホームkeyboard_arrow_right記事一覧keyboard_arrow_right

はじめてのオンライン服薬指導の受け方-申し込みから薬が届くまでの流れ

はじめてのオンライン服薬指導の受け方-申し込みから薬が届くまでの流れ

オンライン服薬指導

access_time

2026.08.23

    はじめてのオンライン服薬指導の受け方-申し込みから薬が届くまでの流れ

    オンライン服薬指導は、4つの手順で進みます。 診察、薬局への申し込み、ビデオ通話、薬の受け取りの順です。

    準備するものは、ビデオ通話ができる機器、お薬手帳、保険証など5つです。 申し込み方法や薬の届き方は薬局ごとに違うため、予約の前に希望する薬局へ確認してください。

    この記事では、オンライン服薬指導とは何かから、準備と当日の流れまでを順に説明します。

    オンライン服薬指導とは

    オンライン服薬指導とは、薬剤師がビデオ通話で薬の説明をする方法です。 薬局に行かなくても、自宅など落ち着いて話せる場所から説明を受けられます。

    薬剤師は、薬の飲み方、飲む量、気をつける症状、飲み忘れたときの対応などを説明します。 お薬手帳や手元にある薬を画面に映しながら相談することもできます。 お薬手帳とは、これまでに使った薬の記録を残しておく手帳です。

    説明が終わったあとは、自宅への配送か店舗での受け取りを選べる場合があります。

    ただし、すべての薬や状況で受けられるわけではありません。 実施できるかどうかは、そのつど薬剤師が判断すると定められています。 (厚生労働省「オンライン服薬指導の実施要領について」令和4年9月30日付け薬生発0930第1号)

    吸入薬や注射薬など手技が必要な薬は、来局をお願いされることがあります。

    なお、医師が行うオンライン診療とは別の手続きです。

    対面とオンラインのどちらが向いているかは、対面との違いと選び方で説明しています。

    受ける前に準備するもの

    手元に用意するものは、次のとおりです。

    • ビデオ通話ができるスマートフォン、タブレット、パソコン

    • お薬手帳

    • 健康保険証、またはマイナンバーカード

    • 処方箋(自分で受け取った場合)

    • 今使っている薬、市販薬、サプリメントの情報

    処方箋とは、医師が薬の種類と量を指示した書類です。 医療機関から薬局へ直接送られる場合は、自分で用意する必要はありません。

    このほかに、安定した通信環境が必要です。 薬局の専用アプリを使う場合と、LINEなどのアプリを使う場合があります。 どれを使うかは薬局から案内されるので、登録を先に済ませておいてください。

    薬局の現場では、当日になって登録が終わっていない方が多くいます。 登録には氏名や住所の入力が必要な場合があり、直前では間に合わないこともあります。

    通話中の充電切れもよくあるため、充電をしながら接続すると安心です。

    申し込みから薬を受け取るまでの流れ

    予約方法や処方箋の送り方は薬局によって違いますが、大きな流れは共通です。

    手順1 医療機関で診察を受ける

    はじめに、病院やクリニックで診察を受けます。 受付や医師に、オンライン服薬指導を希望していると伝えてください。

    処方箋の渡り方は、大きく2つあります。 1つは、自分で処方箋を受け取り、薬局に持参または送る方法です。 もう1つは、医療機関から薬局へ直接送ってもらう方法です。

    直接送ってもらうには、本人からの申し出が必要です。 厚生労働省の実施要領(令和4年9月30日付け薬生発0930第1号)で認められた方法です。 診察のときに、送ってほしい薬局の名前を受付や医師に伝えてください。

    直接送る場合、まず医療機関から薬局へFAXやメールで処方箋が届きます。 備考欄に、オンライン服薬指導を希望する旨が書かれることもあります。 原本は、あとから薬局へ届きます。 郵送のほかに、自分で持参をお願いされることもあります。

    処方箋の使用期間は、交付の日を含めて4日以内です。 休日や祝日も日数に入ります。 (保険医療機関及び保険医療養担当規則 第20条、厚生労働省「処方箋の使用期間について」令和5年3月24日事務連絡)

    長期の旅行などの事情がある場合は、医師が別の期間を書くことがあります。 そのときは、処方箋に書かれた日まで有効です。

    診察を受けたら、早めに薬局へ申し込んでください。

    手順2 薬局を予約して申し込む

    次に、オンライン服薬指導に対応している薬局へ予約します。 薬局のサイト、アプリ、LINEなどから、希望する日時を選びます。

    処方箋を自分で受け取り、写真で送る場合は、四隅まで写るように撮ります。 氏名や薬の内容が読み取れないと、薬局から撮り直しをお願いされることがあります。

    このときに、次の点も確認しておくと安心です。

    • 処方された薬の在庫があるか

    • 支払い方法と、支払いのタイミング

    • 配送費がいくらか

    • 薬が届く予定日

    配送費や支払い方法の詳しい内訳は、オンライン服薬指導の料金で説明しています。

    手元の薬が残り1日か2日しかないときは、注意が必要です。 配送を待つより、薬局へ行ったほうが早く受け取れる場合があります。 迷ったときは、申し込む前に薬局へ相談してください。

    手順3 ビデオ通話で薬剤師の説明を受ける

    予約した時間になったら、案内されたアプリやURLから通話を始めます。 薬剤師が本人確認をしたあと、薬の説明をします。

    体調、アレルギー、今飲んでいる薬、飲み残しの有無について聞かれます。 市販薬やサプリメントも、飲み合わせの確認に必要なので伝えてください。

    聞き取れなかったところや、分からなかったところは、その場で伝えてください。

    手順4 薬を受け取る

    説明が終わると、薬局が薬を用意して配送します。 届くまでの日数は、薬局の場所、薬の在庫、配送業者によって変わります。 取り寄せになると、数日かかることもあります。

    店舗での受け取りや、家族による受け取りを選べる薬局もあります。

    薬が確実に届いたかを確かめるため、薬局から連絡が入ることがあります。

    冷蔵で保存する薬や、本人確認が必要な薬では、受け取り方法が限られます。

    薬が届いたら確認すること

    薬が届いたら、飲む前に次の点を確認してください。

    • 自分の名前になっているか

    • 薬の種類と数

    • 飲む回数とタイミング

    • 使用期限

    • 保管方法

    内容が違う、数が足りない、袋が破れているときは、飲まずに薬局へ連絡してください。 自分で判断して飲む量を変えたり、飲むのをやめたりしないでください。

    うまくいかないときの対応

    通話が途中で切れた場合は、予約時に案内された薬局の電話番号に連絡してください。 薬が予定日に届かないときも、同じ窓口に連絡します。

    薬を飲んだあとに、いつもと違う症状が出たときは、薬局か医療機関に相談してください。 息苦しい、顔やのどが腫れるなどの症状が急に出たときは、救急の窓口を利用します。

    オンライン服薬指導に対応しているかどうかは、薬局によって違います。 かかりつけの薬局がある方は、その薬局が対応しているかを確認してください。 かかりつけの薬局がない方は、対応している薬局を探してください。 処方箋の受付、薬の在庫、配送できる地域を、事前に確認します。 探し方は、対応薬局の探し方と確認することで説明しています。

    準備するものと当日の流れ

    準備するものは、次の5つです。

    • ビデオ通話ができる機器

    • お薬手帳

    • 健康保険証、またはマイナンバーカード

    • 処方箋(自分で受け取った場合)

    • 今使っている薬やサプリメントの情報

    当日の流れは、次の4つの手順です。

    • 医療機関で診察を受ける

    • 対応している薬局を予約して申し込む

    • ビデオ通話で薬剤師の説明を受ける

    • 薬を配送または店舗で受け取る

    アプリの登録と充電は、前日までに済ませておくと安心です。

    この記事の著者

    福井 匠|薬剤師

    調剤薬局のエリアマネージャーとして複数店舗を担当しながら、現在も調剤の現場に従事しています。
    また、薬局に特化したホームページ制作「PHARMA STUDIO」も手がけ、現場とインターネットの両方から薬局に関わっています。