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オンライン服薬指導と対面の違い-選ぶときの判断ポイントを解説

オンライン服薬指導と対面の違い-選ぶときの判断ポイントを解説

オンライン服薬指導

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2026.08.23

    オンライン服薬指導と対面の違い-選ぶときの判断ポイントを解説

    オンライン服薬指導と対面の服薬指導は、どちらが優れているというものではありません。

    薬局へ行くことが負担になる方や、いつも同じ薬を使っている方にはオンラインが向いています。 今日中に薬が必要な方や、はじめて使う薬の説明を受ける方には、対面が向いています。

    この記事では、両者の違いと、選ぶときの判断のポイントを説明します。

    オンラインでも変わらないこと

    変わらないのは、薬剤師が薬の説明をすることです。 飲み方、飲む量、気をつける症状、飲み忘れたときの対応は、どちらでも説明されます。

    保険の考え方も同じです。 薬代と、調剤や服薬指導にかかる料金は、対面と同じように保険の対象になります。

    疑問があれば、その場で質問できる点も変わりません。 お薬手帳や手元の薬を画面に映しながら相談することもできます。

    オンラインだから説明が簡単になる、ということはありません。 聞きたいことがあれば、対面と同じように時間をとってもらえます。

    オンラインで変わること

    変わるのは、薬の受け取り方です。 自宅への配送か、店舗での受け取りを選びます。

    配送を選ぶと、配送料がかかります。 配送料の目安は、オンライン服薬指導の料金で説明しています。 薬が手元に届くまでの時間も、対面より長くなります。

    ビデオ通話ができる機器と、安定した通信環境も必要です。 薬の話をするため、周りに聞かれない場所も用意します。

    オンラインが向いている方

    次に当てはまる方は、オンラインが向いています。

    • いつも同じ薬を使っていて、処方の内容が変わらない

    • 仕事や育児、介護があり、薬局の営業時間に行きにくい

    • 薬局が遠い、または体調が悪くて外出しにくい

    • 人が集まる場所を避けたい

    • 離れて暮らす家族と一緒に説明を聞きたい

    厚生労働省の実施要領では、かかりつけの薬剤師や薬局が行うことが望ましいとされています。 (厚生労働省「オンライン服薬指導の実施要領について」令和4年9月30日付け薬生発0930第1号)

    同じ薬局を続けて使うと、これまでの薬の記録をふまえて相談できます。

    申し込みから薬が届くまでの流れは、オンライン服薬指導の受け方で説明しています。

    対面が向いている方

    次に当てはまる方は、対面のほうが向いています。

    • 手元の薬が残りわずかで、今日中に必要

    • はじめて使う薬で、使い方を実際に見て確認したい

    • 吸入薬や注射薬など、手技が必要な薬を使う

    • 通信環境が不安定、または機器の操作に不安がある

    • 落ち着いて話せる場所を用意できない

    • 体調が普段と大きく違う

    薬の残りが少ないときは、配送を待つより来局するほうが早い場合があります。

    はじめて使う薬でも、飲み薬であればオンラインで説明を受けられます。 吸入薬や自己注射のように、手を動かして使う薬は別です。 はじめて使うときは対面のほうがよいと考えています。

    薬によっては配送できないことがある

    薬の種類によって、配送のしかたに制限がかかることがあります。

    冷蔵など、温度の管理に注意が必要な薬が該当します。 早く使う必要がある薬や、麻薬や向精神薬など、厳しく管理される薬も同じです。

    こうした薬では、薬局が直接届ける方法や、来局をお願いする方法がとられます。 (厚生労働省「オンライン服薬指導の実施要領について」令和4年9月30日付け薬生発0930第1号)

    自分の薬が当てはまるかどうかは、予約の前に薬局へ確認してください。

    薬剤師の判断で対面になることがある

    オンラインを予約していても、対面に切り替わることがあります。 実施できるかどうかは、そのつど薬剤師が判断すると定められています。

    その薬局を初めて使う場合や、処方の内容が変わった場合があります。 そのときは、これまでの薬の使用状況を確認したうえで実施されます。

    対面をお願いされても、利用を断られているわけではありません。 画面越しでは確認しきれないことがあるためです。

    医師が行うオンライン診療でも、実施の可否はそのつど判断されます。 (厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」平成30年3月、令和8年4月一部改訂)

    判断のポイント

    選ぶときの目安を整理します。

    • 今日中に薬が必要かどうか

    • はじめて使う薬かどうか

    • 手技が必要な薬かどうか

    • 落ち着いて話せる場所と通信環境があるかどうか

    • 配送料を含めて納得できるかどうか

    1つでも不安があるときは、対面を選ぶか、薬局に相談してください。

    どちらかに決めてしまう必要はありません。 薬局でよく聞かれるのが、一度オンラインにしたら次も同じなのか、という質問です。 毎回申し込むしくみなので、そのつど変えられます。 今回はオンライン、次回は対面、という選び方もできます。

    この記事の著者

    福井 匠|薬剤師

    調剤薬局のエリアマネージャーとして複数店舗を担当しながら、現在も調剤の現場に従事しています。
    また、薬局に特化したホームページ制作「PHARMA STUDIO」も手がけ、現場とインターネットの両方から薬局に関わっています。