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処方箋の期限切れは再発行できる?|費用が自費になる範囲を解説

処方箋の期限切れは再発行できる?|費用が自費になる範囲を解説

処方箋のこと

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2026.08.27

    処方箋の期限切れは再発行できる?|費用が自費になる範囲を解説

    処方箋の期限が切れても、発行した医療機関で再発行してもらえます。

    ただし、再発行そのものの費用は保険がきかず、自費になるのが原則です。 一方、薬局で払う薬代に保険が使えるかどうかは、状況によって変わります。

    この記事では、再発行を頼む流れと、費用がどこまで自費になるのかを説明します。

    期限が切れた処方箋は、発行した医療機関で再発行してもらえる

    期限が切れた処方箋は、それを発行した医療機関で再発行してもらえます。 薬局では再発行できません。 処方箋を出せるのは、医師だけだからです。

    処方箋の使用期間は、交付の日を含めて4日間と決まっています。 この期間を過ぎた処方箋で調剤することは、原則としてできません。 そのため、期限切れの処方箋を薬局に持って行っても、その場では薬を受け取れません。

    期限が切れていることに、薬局の窓口で気づく方も少なくありません。 その場合、医療機関へは本人から連絡することになります。

    4日の数え方は、別の記事で詳しく説明しています。 連休をはさむときの注意もあわせてご覧ください。

    処方箋の期限切れは使える?4日の数え方と連休のときの注意

    再発行を頼むときの流れ

    まず、処方箋を発行した医療機関に直接足を運ぶか電話で連絡します。 そのうえで、医療機関の指示に従って手続きを進めます。

    多くの場合は、もう一度受診するよう案内されます。 前回の診察から日が空くほど、体調を確認したうえで出し直す必要があるためです。 また、再発行された処方箋は、医療機関まで受け取りに行くことになります。

    新しい処方箋を受け取ったら、交付の日を含めて4日以内に薬局へ持って行きます。 期限は、新しい処方箋の交付日から数え直しになります。

    医療機関によっては、処方箋を出し直さずに使用期間だけを延ばすこともあります。 その場合は、処方箋に書かれた期限までに薬局へ持って行きます。

    再発行の費用は、原則として自費になる

    処方箋の再発行にかかる費用は、原則として自費です。 健康保険は使えず、全額が自己負担になります。

    保険が使える医療の料金は、診療報酬として国が定めています。 その中に、診察をせずに処方箋だけを出し直す項目はありません。 そのため、保険の対象外として扱われます。 ただし、取り扱いは医療機関によって異なる場合があります。

    もう一度受診して処方箋を出してもらった場合は、扱いが変わります。 このときは診察を受けているため、再診料などに保険が使えます。

    金額は医療機関によって異なる

    再発行にいくらかかるかは、医療機関ごとに違います。 自費の料金は、それぞれの医療機関が決めているためです。

    そのため、医療機関に連絡するときに、費用もあわせて聞いておくことをおすすめします。 確認したいのは「受診が必要かどうか」と「いくらかかるか」の2点です。 この2つが分かれば、当日の準備がしやすくなります。

    薬局で払う薬代に、保険は使えるのか

    薬局で払う費用に保険が使えるかどうかは、状況によって変わります。 次の3つに分かれます。

    状況

    再発行の費用

    薬局で払う費用

    期限切れ・紛失で再発行だけを受けた

    自費が原則

    保険が使える

    もう一度受診して出してもらった

    保険が使える

    保険が使える

    薬を受け取った後になくした

    自費

    自費

    上の2つは、薬をまだ受け取っていない状態です。 薬を二重に受け取るわけではないため、薬局では保険が使えます。

    3つ目だけ、薬局での負担が大きく変わります。 薬を受け取った後になくした場合は、薬代も調剤の費用も全額が自己負担になります。 これは通知で定められています。 ただし、地震や台風などのやむを得ない場合は、この扱いから除かれます。

    (厚生労働省「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」令和8年3月5日付け保医発0305第6号 別添3 区分20)

    薬局に行く前に処方箋をなくしたときも、扱いは同じ

    薬局に持って行く前に処方箋をなくした場合も、期限切れと同じ扱いです。 発行した医療機関で再発行してもらいます。

    再発行の費用は自費になるのが原則で、薬局での薬代には保険が使えます。 まだ薬を受け取っていないためです。

    なくしたことに気づいたら、早めに医療機関へ連絡してください。 連絡が遅れるほど、薬を飲み始める日も遅くなります。

    期限切れや紛失を防ぐには

    処方箋を受け取ったら、その日のうちに薬局へ出すのが確実です。 持ち歩く時間が短いほど、なくす機会も減ります。

    期限内に薬局へ行けないと分かっている場合は、診察のときに医師へ伝えてください。 長期の旅行などの事情があると認められれば、医師が処方箋に別の使用期間を書くことができます。 その場合は、書かれた日まで処方箋を使えます。

    (厚生労働省「処方箋の使用期間にご留意ください」保険医療機関及び保険医療養担当規則 第20条)

    処方箋を薬局に先に送っておく方法もあります。 写真やFAXで送れる薬局なら、その間に薬の準備が進みます。 ただし、この場合も原本は期限内に薬局へ渡す必要があります。

    まとめ

    この記事の要点は次の4つです。

    • 期限が切れた処方箋は、発行した医療機関で再発行してもらえる

    • 再発行そのものの費用は、原則として自費になる

    • 薬をまだ受け取っていなければ、薬局での薬代には保険が使える

    • 薬を受け取った後になくした場合は、薬代も調剤の費用も自費になる

    困ったときの相談先

    まず連絡するのは、処方箋を発行した医療機関です。 受診が必要かどうか、費用がいくらかかるかは、その医療機関でなければ答えられません。 連絡するときは、期限が切れた処方箋を手元に置いて話すと伝わりやすくなります。

    薬をなくしたときの対処方法や、おおよそいくらかかるかは、薬局でも相談できます。 いつも使っている薬局がなければ、これから持って行く予定の薬局に聞いて構いません。

    この記事の著者

    福井 匠|薬剤師

    調剤薬局のエリアマネージャーとして複数店舗を担当しながら、現在も調剤の現場に従事しています。
    また、薬局に特化したホームページ制作「PHARMA STUDIO」も手がけ、現場とインターネットの両方から薬局に関わっています。